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ピーター藤・和子

2016年3月15日火曜日

生活陶器の王者、茶道具として有名な焼き締めと呼ばれる高級陶器の材料である粘土に求められる4つの性質

1 可塑性   作者の意図する形に作られやすい性質

2 粘性    形作られた土が元に戻らずその形を保つ性質

3 耐火性   焼き締めは1200度以上で3日程焼かれるのでそれに耐えられる土であること

4 土味   釉薬を塗らない焼き締めは炎と熱と薪が焼けて飛び散る火花が作る灰によって模様となるのでそれに相応しいと作者が求める土の性質

   陶器の個性は粘土で決まる。焼き締めで有名な備前焼の陶工は自分の作品のために最良の土を求めて山奥深く分け入り探し求める。目当てを付け、掘り返し、手で確かめ、味見をする。酸かったり、苦い土は扱いにくく割れてしまうことが多いからだ。

    陶工は時に様々な性質に優れている産地の土を混ぜ合わせる。例えば伊賀黒蛙目粘土は耐火度のある荒目の粘土で、瀬戸本山木節粘土は鉄分が少なく白く粘性のある粘土で、東美濃黄土は酸化土だが1180-1200度で明るい赤色に発色する。作品のために最高の個性を出すために最も適した原土を混ぜて調合するのである。勿論、陶工は自分が探した産地の粘土だけを使用して作品を作ることもある。

    神の器も一つづつ神の作品として7つの工程を経て作り上げられる。その最初の過程で土の性質が整えられ備えられる。(詳しくは、筆者の「神に器が造り上げられる七つの工程」を参照されたい)

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